【魂のルーツ】
子供の頃、まわりの子が夢中になっていることに、どこか一歩引いた目を向けていた覚えはありませんか。みんなが笑っている輪の真ん中ではなく、少し離れた場所から全体を眺めている。
その方が、よく見えた。なぜそうなるのか、その仕組みはどうなっているのか。
そういうことの方が、あなたには面白かったのではないでしょうか。
あなたの魂を映すのは、白い鷹です。高い空から地上をひとめで見渡す、あの鳥です。
真理を見抜く白い鷹は、近くで騒ぐよりも、遠くから俯瞰することを好みます。物事の表面ではなく、その奥にある本当のかたちを見ようとする。
そういう目を、生まれつき持っているのですね。
幼い頃から、あなたはものごとの理屈を知りたがる子だったかもしれません。「どうして」と問う。
納得するまで考える。答えが筋の通ったものでないと、心がすっきりしない。
そういう質を、まわりは「難しい子」と言ったこともあったでしょう。でも、それは難しさではなく、本質を見ようとする力でした。
数や理屈を扱うことに、ふと冴えを見せる瞬間があったのではないでしょうか。込み入った話の筋道を、いつのまにか頭の中で整理している。
人が見落とす矛盾に、ひとり気づいている。その鋭い目は、騒がしさの中ではなく、静かに考えているときに最もよく働きます。
そして、あなたはいつも落ち着いて見える人です。慌てない。
軽々しく動かない。何かを決めるときも、いちど立ち止まって全体を確かめてから足を出す。
その慎重さが、年齢を重ねるほどに深い落ち着きとなって、あなたの佇まいに宿っているように思います。
高みから見る目と、地に足のついた静けさ。この二つを併せ持っていること。
それが、あなたという人のいちばん奥にある、変わらない芯なのですね。
けれど、その見えすぎる目は、あなたを楽にしてくれたでしょうか。
ここからは、あなたがそっと胸にしまってきたものに、触れていきます。