【魂のルーツ】
子供の頃、みんなが同じ遊びで盛り上がっているとき、あなたは少し離れた場所にいませんでしたか。輪に入れなかったのではありません。
入らないことを、自分で選んでいた。ひとりでいる時間に、不思議と落ち着きを覚えていた方だと思います。
土に眠る黄金を掘り当てる錬金術師。あなたの魂をそう呼びたくなるのは、誰にも見つけられない場所に、ひとり静かに分け入っていく性質を、ずっと持ち続けているからです。
決められた道を歩くのが、昔から少し窮屈でした。「みんながこうしているから」という理由が、あなたの中ではうまく根を張らない。
それよりも、自分の感覚で「こっちだ」と思える方へ進みたい。たとえ遠回りでも、誰も通らない道でも、自分の足跡をつけたほうが落ち着く。
そういう子だったのではないでしょうか。
一度何かに夢中になると、まわりが見えなくなるほど深く入り込んでいく。これも幼い頃からの手触りです。
決して飽きっぽくはなかった。むしろ逆で、ひとつのことを掘って掘って、底まで届くまでやめられない。
その集中の深さを、まわりは「変わった子」と呼んだかもしれません。けれど、あなたにとっては、それがいちばん自然な息の仕方だった。
集団の中で歩調を合わせるのは、得意ではなかったはずです。号令に合わせて動くより、自分の頭で考えて納得したほうが動ける。
物事の理屈を、自分なりに筋道立てて理解したい。だから少し理屈っぽいと言われたこともあるかもしれません。
でもそれは、世界をいいかげんに受け取れなかったというだけのこと。賢さの形のひとつです。
そうして自分のルールで生きてきたあなたには、独特の静けさがあります。にぎやかな場所にいても、心のどこかは一歩引いている。
その引いた位置から、世界をよく見ている。
ただ、ひとつだけ。