【魂のルーツ】
子供の頃、あなたはきっと、目の前のものだけを見ている子ではなかったはずです。
みんなが今日の遊びに夢中になっているとき、あなたの目はもう少し遠くを見ていました。次に何が起きるのか。
この先に何があるのか。今いる場所が楽しくても、心のどこかは、まだ見ぬほうへ向かっていた。
落ち着きがない、と言われたこともあるかもしれません。けれどそれは、じっとしていられないというより、ここが終着点ではないと魂が知っていたからです。
同じ場所にとどまることが、あなたにとっては安らぎではなく、少しの息苦しさだったのではないでしょうか。
見果てぬ夢へ駆け続ける一匹の白虎は、平らな野原で寝そべる獣ではありません。いつも視線の先に、まだ届かない稜線がある。
だから足が止まらない。
大人になっても、その性質は形を変えて続いています。今の状況に満足しきれない自分を、わがままだと感じたことはありませんか。
けれど、それはあなたの目が、もともと高い位置に据えられているからにすぎません。低いものが見えないのではなく、高いものまで見えてしまう。
それだけのことです。
穏やかに見えて、内側にはいつも小さな張りがある。安住という言葉が、どこか自分のものに思えない。
周りが「これで十分」と腰を下ろす場所で、あなただけがまだ何かを探している。
その目は、ときどきあなたを疲れさせます。けれど同時に、あなたをここまで連れてきた力でもあります。
誰かが敷いてくれた道を歩くだけでは、あなたの中の何かが応えてくれない。自分の足で踏み固める場所でこそ、息ができる。
そういう質を持って生まれたのですね。
理知的で、物事の筋をきちんと見る目もあります。感情だけで突っ走っているように見えて、その奥では冷静に先を読んでいる。
だからこそ、見えてしまうものが多くて、立ち止まれなくなる。