【魂のルーツ】
子供の頃を思い出すと、椅子に長く座っていられなかったのではないでしょうか。
宿題の途中でも立ち上がり、窓の外を見て、また戻る。誰かに用事を頼まれると、いちばんに動いていた。
遊びでも、決めるより先に身体が走り出している。そういう子だったかもしれません。
落ち着いていなさい、と言われても、落ち着くことのほうがあなたには難しかった。じっとしているのは、あなたの内側の自然に逆らうことだったのです。
草が風を受けると、いっせいに同じ方へなびきます。あなたの動きはあれに近い。
重たい鎧を背負って一歩ずつ進むのではなく、軽い身ひとつで、向きを変えながら駆けていく。せっかちに見えることもあったでしょう。
でもそれは、止まっていることに耐えられないほど、内側が躍っているからなんですよね。
この軽やかさには、もうひとつの顔があります。まっすぐさです。
回り道や駆け引きが、あなたはどうにも苦手でした。裏で手を回すくらいなら、正面から言ってしまう。
子供の頃、思ったことを隠せずに口に出して、まわりを驚かせた覚えはありませんか。ずるい近道を見つけても、なぜか気が乗らない。
正面の道を選んでしまう。
戦場を軽やかに駆ける風の遊撃隊長と名づけたのは、この二つが重なっているからです。軽くて速く、それでいて、進む道はいつもまっすぐ。
人からは、さっぱりして見られたはずです。じめじめせず、後を引かない。
怒っても次の日には忘れている。そのさわやかさが、あなたのまわりに人を集めてきました。