【魂のルーツ】
あなたという人を像にたとえるなら、静かな水のそばに置かれた、丁寧に磨かれた一体の彫刻のようです。派手な彩色はありません。
けれど近づくほどに、その表面のなめらかさ、奥に通った清らかさが伝わってくる。清らかな水に磨かれる霊性の彫刻師、それがあなたの魂の姿です。
子供のころを思い返してみてください。にぎやかな輪の中心に飛び込んでいくより、少し離れたところから、その場の様子をじっと眺めていた覚えはありませんか。
誰がいちばん悲しそうにしているか、誰が無理に笑っているか。言葉にされる前の気配を、あなたはなんとなく感じ取っていたはずです。
この性質の方とお会いすると、「昔から人の顔色がよく見えてしまって」という言葉をよく聞きます。それは気の弱さではありません。
あなたの内側には、人の心の奥にあるものをそっとすくい取る感受性が、はじめから備わっているのです。鋭いのに、とげとげしくない。
見抜いているのに、それを武器にしない。その静かさが、あなたの品をつくっています。
幼いころのあなたは、案外、甘えん坊だったのではないでしょうか。本当はもっと近づきたいのに、なぜか一歩引いてしまう。
心の中はやわらかく、純粋なものへの憧れでいっぱいなのに、それを表に出すのが少し下手だった。その不器用さは、今のあなたの中にも、たぶんまだ残っています。