SOUL AVATAR DEEP READING

No. 60

癸亥 みずのと・い

静かに浸透してすべてを変える影の調整役

人生の半ばを過ぎると、ふと立ち止まる時間が増えてきます。
これまで自分なりに精一杯やってきたのに、何かが満たされないまま残っている。
表立って誰かに認められたわけでもないのに、気づけばいつも誰かのそばで、その場をそっと支えてきた。
そんな自分を、少し持て余している方もいるのではないでしょうか。
声の大きな人が前に出て、目立つ人が褒められる。そういう景色の中で、あなたはどちらかというと一歩引いたところにいたかもしれません。
けれどその一歩引いた場所こそ、あなたが静かに力を発揮してきた場所でした。
この鑑定書では、あなたという人がどんな水脈を持って生きてきたのかを、ゆっくりとたどっていきます。
直さなければいけないところを探すためではありません。
これまでの歩き方に、もともと意味があったのだと感じてもらうために書いています。
読み終えたとき、肩の力が少しだけ抜けていたら、それで十分です。

【魂のルーツ】

あなたは、音を立てない人です。子供の頃を思い出してみてください。
同じ場所でつまずいても、わっと泣いて誰かに助けを求めるより先に、まず自分でじっとこらえていたのではないでしょうか。理不尽なことを言われても、その場で言い返すより、黙って受け止めて、あとから一人で考えていた。
我慢強いね、と言われたこともあったかもしれません。でもそれは、我慢しようと決めてそうしていたわけではなくて、ただ自然と、内側でこらえる方を選んでいただけでした。
水は、低いところへ静かに流れていきます。岩にぶつかっても、跳ね返って戦うのではなく、形を変えてそのまわりを通っていく。
あなたの粘り強さは、そういう質のものです。正面から壁を打ち破る強さではなく、時間をかけてしみ込んでいく強さ。
乾いた土に雨がゆっくり染みていくように、あなたは目に見えないところで、確実に物事を変えてきました。教室でも、職場でも、あなたのまわりにはいつのまにか人がいたはずです。
声をかけやすい、話を聞いてくれる、そういう空気をあなたは持っています。難しいことを言うわけではないのに、なぜか人が集まってくる。
誰かが困っていると、気づけば隣に座っている。そんな振る舞いを、あなたは小さな頃から繰り返してきました。

努力する姿を、あなたはあまり人に見せません。コツコツやっているところを誰かに見られるのは、どこか気恥ずかしい。
だから人のいないところで積み重ねて、できるようになってから、何気ない顔でそこにいる。そういう静かな積み上げ方をしてきた人ではないでしょうか。

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