SOUL AVATAR DEEP READING

No. 38

辛丑 かのと・うし

霧の湖底で静かに輝く天然の宝石

人生の半ばを過ぎたあたりで、ふと立ち止まる瞬間がありますよね。
これまで何を積んできたのだろう、これから何に向かうのだろう、と。
誰かに急かされたわけでもないのに、静かに自分へ問いかけたくなる時間。
あなたにも、そういう夜があったのではないでしょうか。

この鑑定書は、あなたという人をひとつのソウルアバターに置き換えて、その魂の輪郭をゆっくり辿っていくものです。
あなたがこれまで自分をどう感じてきたか、その感覚に名前をつけ直していきます。

すぐに役立つ助言を急いで並べるつもりはありません。
まず、あなたがどういう人なのかを、あなた自身が「ああ、そうだったのか」と受け取れるように描いていきます。
読み進めるうちに、肩の力が少しずつ抜けていく。
そんな時間になればと思っています。
どうぞ、お茶でも淹れて、のんびり読んでください。

【魂のルーツ】

あなたは、おだやかな人だとよく言われませんか。声を荒げることも少なく、まわりからは穏当でやわらかい人に見えている。
けれど、自分のなかにはちゃんと譲れない芯がある。その二つが同居している感覚に、心当たりがあるのではないでしょうか。

子どもの頃を思い出してみてください。みんなが同じ方向へわっと動いていくとき、あなたはひとり、少し違うところを見ていた。
逆らうわけでもなく、声高に反対するわけでもない。ただ静かに、自分のなかで「でも、わたしはこう思う」と決めていた。
表向きは合わせているように見えて、心の奥は動いていなかった。そういう子ではありませんでしたか。

霧の湖底で静かに輝く天然の宝石。あなたの魂を映すこの姿は、水の底にあって、表からはその輝きがすぐには見えません。
霧がかかった水面の下で、静かに、けれど確かに光を持っている。叫んで自分を主張するのではなく、ただそこに在ることで光っている。
それがあなたの根のかたちです。

この魂の面白いところは、おっとりして見える表のやわらかさと、奥に沈んだ硬さが、まるで別々のもののように共存している点です。人の言うことには、ちゃんと耳を傾ける。
うなずきもする。けれど、自分のなかで納得していないことは、結局やらない。
押し切られたように見えて、押し切られていない。まわりが「素直に聞いてくれた」と思っているとき、あなたの内側ではまだ静かに天秤が揺れていたりする。

これは頑固という言葉だけでは足りない気がします。荒々しい意地ではなく、自分の正しさをわざわざ確かめもしないほど、それが自然に身体に染みている。
だから本人にとっては、頑固にしているつもりすらない。ただ、自分にとってしっくりこないものは、そっと脇に置いておく。
それだけのことなのですよね。

頭の回転が早い、と感じる場面も多かったのではないでしょうか。人が説明している途中で、もう先が見えてしまう。
物事の奥にある仕組みのようなものが、すっと分かってしまう。学校の成績がどうという話とは少し違って、自分が関心を向けたことについては、不思議なくらい鋭く本質に届く。
そういう知性が、あなたのおだやかさの裏側でずっと働いてきました。

この聡明さは、表に出して見せびらかすものではありませんでした。むしろ、わざわざ言わない。
分かっていても黙っている。そのぶん、人からは「のんびりした人」「掴みどころのない人」と受け取られてきたかもしれません。
けれど、その奥でちゃんと見えていた。あなた自身がいちばんよく知っていることです。

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