【魂のルーツ】
何もないところから、何かを取り出してしまう人がいます。あなたは、たぶんそうです。
子供の頃を思い出してみてください。退屈な午後、ほかの子がつまらなそうにしているとき、あなたは手元の何でもないもので遊びを作っていたのではないでしょうか。
空き箱、石ころ、紙きれ。誰かが「それで何して遊ぶの」と聞くと、あなたの中ではもう物語が動いていて、説明しようとしてもうまく伝わらない。
そういう瞬間が、何度もあったはずです。
虚空から真珠を生む魔法の発明家。あなたの魂には、そんな名前がよく似合います。
手の中の空っぽから、ぽろりと珠が転がり出る。誰に習ったわけでもなく、ただ、生まれつきそうできてしまう。
人が思いつかない順番でものを組み合わせます。普通なら結びつかないものを、あなたの頭の中ではすっと一本の線でつなげてしまう。
だから周りが「どうしてそんな発想が出てくるの」と驚く。あなたにしてみれば、見えているものをそのまま言っただけなのに。
この生み出す力は、大人になっても消えません。仕事でも、暮らしの工夫でも、ふとした会話の中でも、あなたは無意識に何かを作っています。
料理の手順を勝手に変えてみる。誰も気づかない不便を、こっそり直しておく。
新しいやり方をひらめいて、つい試してしまう。
そういうあなたを、純粋だと感じる人は多いはずです。歳を重ねても、どこかに子供の目が残っている。
目新しいものを見たときの、あの一瞬きらめく感じ。それは作ろうと思って作れるものではありません。
ただ、生み出すことに夢中になっていると、ふと我に返る瞬間もありますよね。