SOUL AVATAR DEEP READING

No. 30

癸巳 みずのと・み

凪いだ水面の下に淵を抱く、水鏡の精

人生の中盤に入ると、自分のことがかえってわからなくなる時期があります。
若い頃のように突き進む力だけでもなく、かといって枯れたわけでもなく、静かに何かを抱えながら日々を過ごしている。
そんな感覚をお持ちではないでしょうか。

この鑑定書は、あなたの魂を一体のソウルアバターに置き換えて、その性質を一緒に眺めていくものです。
当てにいくのではなく、あなた自身が「ああ、たしかにそうかもしれない」と思い当たる場所を、ゆっくり照らしていきます。

強みも、つまずきやすいところも、隠さずに書きます。
けれど読み終えたあと、責められた気持ちにならないように。
自分を少し許せるように。
そういう温度で進めていきます。
どうぞ、お茶でも淹れてから読んでください。

【魂のルーツ】

水面が、凪いでいる様子を思い浮かべてください。

風のない湖のように、あなたの表側はいつも穏やかです。誰かと話すとき、場の空気にすっと合わせられる。
角を立てず、相手の調子を映して返せる。子供の頃から、そういうところがありませんでしたか。

たとえば教室で、誰かと誰かが言い争っているとき。あなたはどちらにもつかず、けれど両方の言い分がなんとなくわかってしまう。
そして「まあまあ」と場をなだめる側に、自然と回っていた。大人からは「落ち着いた子」と言われ、聞き分けがよく、手のかからない子だと思われていたかもしれません。

でも、ほんとうにそうだったでしょうか。

あなたの内側には、その穏やかな水面の下に、深い淵があります。水鏡の精と呼びたくなるこの魂は、表で人を映しながら、いちばん奥にあるものだけは、決して水面に上げません。
合わせているのは確かです。けれど、すべてを差し出しているわけではない。
「ここから先は渡さない」という静かな線を、幼い頃からどこかに引いていた。

それは冷たさではありません。むしろ、人をよく見ている証です。
あなたは黙って、相手の表情や言葉の裏側まで、静かに読み取っていた。理屈っぽいわけではないのに、物事の筋がすっと見える。
誰かが取りつくろっていても、なんとなくわかってしまう。そういう聡さを、騒がず内側に湛えてきたのではないでしょうか。

おそらく、子供の頃のあなたは、ひとりで過ごす時間がそれほど嫌いではなかったはずです。本を読んだり、何かをじっと観察したり、考えごとに沈んだり。
にぎやかな輪の中にいても、心のどこかは少し離れた場所から眺めていた。

その「映すけれど、奥は渡さない」という性質は、生きづらさのように感じる日もあったかもしれません。けれど、これはあなたの根っこです。
誰にでも合わせられる柔らかさと、何があっても揺るがない奥行き。その両方を、あなたは生まれたときから一緒に抱いてきた。

おっとりして見える。けれど中身は、思いのほか深い。

その奥行きが何のためにあるのか、まだはっきりとは見えていないかもしれません。

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