【魂のルーツ】
「自分のことは自分で」。その言葉が、あなたの育ちのいちばん下に、静かに敷かれているように思います。
子供の頃のあなたは、年のわりに大人びて見えたのではないでしょうか。誰かに決めてもらうより、自分で決めたい。
手を貸されるより、自分の手で最後までやり切りたい。その気持ちが、小さな頃から芯の真ん中を通っていました。
甘えるのが下手だった、というより、甘えずに立てる子だったのかもしれません。転んでも自分で起き上がる。
わからないことは自分で調べる。人に頼る前に、まず一度、自分の頭で筋道を追ってみる。
理屈の通らないことには、子供ながらに動けなかった。そういう姿を、まわりの大人は「しっかりした子」と呼んだはずです。
おもしろいことに、あなたは大人として対等に扱われたときほど、ぐんと伸びる人でした。子供扱いされると、どこか力が抜ける。
けれど一人前として任され、信じて預けられると、思いがけない強さが出てくる。背伸びではなく、もともとそこにあった芯が、扱われ方ひとつで目を覚ましたのでしょう。
意志の強さも、早くから備わっていました。一度こうと決めたら、容易には曲げない。
まわりが諦めても、自分だけは最後まで手を離さない。その粘りが、あなたの人生をここまで運んできたのではないでしょうか。
絶えゆく灯を受け継ぎ、新たな世を灯す守り人。それが、この魂に与えられた姿です。
誰かが灯した火を、ただ眺めているのではありません。自分の手のひらで囲い、風から守り、絶えそうになれば自分の息で灯し直す。
その守り人の気質が、幼い頃の「自分でやり切りたい」に、もう芽吹いていたように思えてなりません。