【魂のルーツ】
子供の頃、安っぽいものが何となく好きになれなかった、という覚えはありませんか。理由はうまく言えない。
ただ、手触りの良くないもの、雑につくられたものに、心がすっと冷めてしまう。そういう感覚が、ずいぶん小さい頃からあったのではないでしょうか。
この魂には、生まれつきの品の良さがあります。誰かに教わったわけでもないのに、美しいものとそうでないものを、肌でわかってしまう。
お店で何気なく手に取るもの、部屋に置きたくなるもの、心が惹かれる色合い。そういう選び方の一つひとつに、あなたなりの「これでないと」が静かに通っている。
幼い頃を思い返すと、ひとり静かに何かを眺めている時間が好きだった、という人が多いようです。絵でも、空でも、本のなかの世界でも。
にぎやかな遊びの輪に入っていけないわけではない。けれど、本当にほどけるのは、美しいものと向き合っているときだった。
そんな子供だったかもしれません。
宇宙の真理を書き記す霊感の隠者という名のとおり、あなたは賑わいの中心よりも、少し離れた場所が似合う人です。離れているのは、人が嫌いだからではありません。
離れた場所から眺めたほうが、ものごとの本当の姿がよく見えるからです。
理屈っぽいところもありますよね。何かを好きになるとき、ただ好きなだけでなく、なぜ美しいのかを自分なりに納得したくなる。
古いもの、由緒のあるもの、長く受け継がれてきたものに心が動くのも、そこに積み重なった時間の重みを、あなたが感じ取れるからでしょう。