【魂のルーツ】
子供の頃のあなたは、たぶん、あまり細かいことで泣かなかったのではないでしょうか。
転んでも、すぐ立ち上がってまた走り出す。誰かにからかわれても、気づかないふりではなく、心からどうでもよさそうにしている。
小さな揉めごとに巻き込まれても、いつのまにかその場を離れていて、気がつけば自分の好きなところに座っている。そういう子だったように思います。
これは、強がっていたのとは違います。本当に気にならなかった。
小さなことを気に病まない、おおらかな質が、生まれたときから備わっていたのですね。
おもしろいのは、そのおおらかさに作りごとがないところです。
人によく見られたくて振る舞っているわけでもない。計算して動いているわけでもない。
ただ、自分が行きたい方へ素のまま進んでいるだけ。それなのに、なぜか道がひらけていく。
守られているように、必要なときに必要なものが巡ってくる。そんな伸びやかさが、あなたの根っこにはあります。
広い空を、我が道として進んでいく。狭い場所に押し込められると、かえって落ち着かない。
子供の頃から、外へ外へと気持ちが向いていたのではないですか。
そして、見落とされやすいのですが、あなたの中にはもう一つ、静かに澄んだものが流れています。
賑やかにしているときも、どこかで冷静に物事を眺めている目があるのです。常識やみんなの言うことに、すぐには染まらない。
自分の頭で、落ち着いて見る。豪龍の伸びやかさの奥に、こうした澄んだ判断の水脈が通っている。
だから、好き勝手にしているようでいて、肝心なところで道を踏み外さなかったのではないでしょうか。
おおらかで、澄んでいて、守られている。こう書くと、いいことばかりのようですよね。