【魂のルーツ】
朝、空がしらじらと明るくなっていく時間があります。誰に頼まれたわけでもなく、世界の隅々まで光がゆきわたっていく。
あなたの魂は、その朝のひかりに似ています。
すべてを穏やかに照らす朝の恵みの太陽。それがあなたのもうひとつの名前です。
子供の頃を思い出してみてください。あなたのまわりには、いつも誰かがいたのではないでしょうか。
特別なことをしたわけでもないのに、気づけば友達が寄ってきて、隣に座っている。
あなたが笑うと、その子も笑う。そういう光景に覚えはありませんか。
引っ込み思案な子の手を、自然と引いていたかもしれません。新しい場所に入っていくのも、そんなに怖くなかった。
知らない子の輪にもするりと混ざって、いつの間にか馴染んでいる。
あなたにとっては当たり前のことでしたが、それは誰にでもできることではありませんでした。
明るさを、あなたは努力で身につけたのではありません。生まれたときから持っていた。
だから自分では、それを長所だと思っていなかったかもしれませんね。
空が明るいことを、空自身は手柄だと思わないのと同じです。
物事を素直に受けとる子でもあったでしょう。ひねくれず、まっすぐ見る。
大人の言うことを疑うより先に、なるほどと頷いている。
そういう受けとりやすさが、あなたを早くにいろんなものへ届かせました。
ただ、ひとつだけ。