【魂のルーツ】
子供のころのあなたは、たぶん「おとなしい子」と呼ばれていたのではないでしょうか。
声を荒らげるでもなく、列に割り込むでもなく、いつも静かにそこにいる。けれど、その静けさの内側を覗いた人は、ほとんどいなかったはずです。
表向きはおだやかなあなたの奥には、隠れた火がありました。負けたくない、ここだけは譲れない、という芯のようなもの。
それは外に飛び出すことなく、洞窟のいちばん奥で青く灯る炎のように、ずっと内側で燃えていたのです。
たとえば、こんな場面に覚えはありませんか。みんなが「もういいよ」と投げ出したことを、あなただけが黙って続けていた。
誰にも頼まれていないのに、最後の一マスまで塗り終えないと気が済まなかった。表情はおだやかなまま、内心ではぜったいにやりきると決めている。
怒っているわけでもない。張りつめているのとも違う。ただ、静かに燃えていた。
この二面性こそ、洞窟の奥で燃え続ける青炎の守護者であるあなたの、いちばん古い性質です。
おもしろいのは、あなたが堅物ではないことです。むしろ場を明るくする愛嬌があって、遊び心も風流心もある。
けれどその朗らかさの下に、ひとり静かに燃える火を抱えている。表のあたたかさと、奥の熱。
このふたつが同居しているのが、あなたという人なのですよね。
理知的で、どこか古風なところもあったかもしれません。流行に流されきらず、自分が納得したものだけを胸に置いておく。
その選び方も、奥の火のなせるわざです。
だから周りからは、よく「落ち着いている」「動じない」と見られてきたと思います。実際あなたは取り乱しません。